Firestation towerのLeamington Spaに本EP未収録曲が収録されています。彼らの魅力は何と言ってもA1で代表されるようなハーモニカ。マイナーコードに女性コーラスが絡むと、そこはジャケットそのままの牧歌的風景。バンド名であるHonest Johnsって人物名だと思ってたら、違いますね。ソロだと思ってたら裏ジャケットには仲良く4人で写ってるし。Phil WilsonとかPeter Astorが好きな人にお勧めです。
Sarahでのラストシングル。同レーベルでは異色の存在で、オーストラリア出身なのもあるかもしれませんが、良い意味で垢抜けていないのが魅力です。全曲アルバム未収録で、クラブ映えもするジャジーだけど可愛い"Air"、疾走感のあるお馴染みの"Getting Faster"に、メロウな感じの表題曲と、すべてが傑作。アルバムもSarahの編集盤の中でも重要な1枚で、懐の深さと、彼らがかなりのポップ・フリークである事がよく分かります。
その知名度とは反比例して、90年代ネオアコとしては屈指のバンドだと思います。ハートウォーミングな歌声に、アコギ、キーボードのアレンジは完成度かなり高め。Playing at Trainsがアルバムを作ったらこんな感じ?とかワクワクしてしまいました。現在4枚のアルバムを出していて(本作がおそらく2nd)、少し前に出た最新作も同時期に出されたKing of Convenienceを凌駕する名盤。中期Prefab Sprout好きにもお勧めです。
Elでは唯一のSplit(だった気がします)。このEPに関してはA面しか掛けません。B面が悪い訳では無いですが…以下、割愛。Monochrome Setによる原曲も好きだけど、華やかでスピード感増のこちらのカバーの方が大好き。彼女の作品で最も良い曲の1つ。少なくてもこのEPの2曲で2ndアルバムよりは価値があると思うし。初期の華やかな作品はいかにもELって感じでいつ聴いても楽しい気分にさせてくれます。
どうでも良いかもしれませんが、このレコードはジャケ無しが多くないですか?例の如く家にはありなし、それぞれあります。ちょっとバブリーなA面はモロに80年代ポップで好みが分かれそうですが、お洒落系ボッサのB面が最高です。フルート、ピアノの使い方とかカッコ良過ぎ。眩しいくらいに輝いていて、暑苦しくなるちょうど一歩手前みたいな。それでいて切ない感じがたまらないです。
静かにピアノを弾きながら、ささやくように歌われる作品。シャンソンが良く似合う小鳥のさえずりのような歌声に、あくまで控えめで軽快なスウィング感。可愛らしいヴォーカルスタイルはどの時代でも変わらないですが、トータルとしての選曲で本作が1番好きです。脱力感を促す?感じで、休日の静かな昼下がりに小さなヴォリュームで優雅に聴きたい感じ。この音に身を委ねると何もしたくなくなります。
とにかくこのジャケットですね。ドリーミーなヨーロッパ名曲集。ただ、あくまでハリウッド・メイドの無国籍な雰囲気です。きらびやかなサウンドに素晴らしいオーケストラ&コーラスワーク。今とは完全に異世界の古き良き時代を連想させてくれます。キラキラしていて、空気がピンと張り詰めるような感じ。やはり冬が良く似合うレコードだと思います。口笛モノはいつ聴いてもウキウキさせられます。
数々の変名ユニットを持つGraham Fellowsの79年作。他の作品で見せるオトボケ感は稀薄で、さわやかなハーモニーは完全なるソフトロック。彼の作品はどれも遊び心がある可愛らしい曲ばかりで、思わず笑顔になってしまいます。年代のせいもあってなかなか見かけない1枚ですが、Jilted John名義の再発CDにあっさり収録されています。可愛らしいピアノ を基調に、もっと弾けた感じの作風でそちらもオススメ。
Elに楽曲を提供していた事でも知られるMontyのバンド。実際にElのバンド群が好きな人なら直球ど真中の作品です。遊び心あふれるバラエティーに富んだ楽曲の数々。ほのぼのとしたソフトロック要素がベースだと思いますが、スリリングなスパイ映画風の曲から、サンバっぽい曲もあったり、飽きさせません。随所に入るホーンやピアノの使い方も完璧。ある種ポップスの1つの理想系な気がします。
「パーパパーパパパー」でもおなじみの彼らの代表曲。ギターポップ・クラシックとも言えるキャッチャーで軽快なメロディと、皮肉タップリの歌詞が印象的なナンバー。英国ならではだと思います。あまりアルバムは聴かなくなりましたが、この曲だけはたまに無性に聴きたくなる時があります。初期のSubwayを代表するバンドです。