自主制作の2nd。ネオアコ・ギターポップ系のCDとしては最レア盤の1つ。1stの10倍は見かけません。良い意味で商業ネオアコだった1stと比べるとずっとAOR的なアプローチで、楽曲自体が随分と洗練されています。初期のシングル"Worldwide"に見られるような派手なアレンジは少ないですが、アルバム水準としては断然こちら。Danny Wilsonの名曲"Second Summer of Love"のイントロのキラキラ感に終始包まれているような"Life"という曲が特に素晴らしいです。
Gangwayと同じレーベル、Irmgardzからのリリース。かなりリリースがあるらしいですが、初期の数枚しか持ってないので後期は知りません。1stアルバムにも収録された表題曲は、初期Gangwayを彷彿させる性急感のある音ですが、やはり人気のA2、"A Final Kiss"がダントツに良いです。これ一曲でアルバムより価値が有ります。ピアノを基調に、シンプルで切ない音。最後の消え入りそうなラララコーラスが大好きで、一人で聴きたい曲です。
天気の良い日にTeenage Fanclubを聴きながら出掛けるのが好きでした。初期の作品よりもSong From Northen Britain辺りの時代が好き。前身になるこのバンドも、初期のTeenageよりは今の方が近い気もします。演奏は下手だけど、「音楽が好きです」って初期衝動が伝わってきて、たまに引っ張り出して聴いています。Teenageのファンの人は賛否両論かも知れないけど、ソフトロックとして捕らえてあげると良い作品。B1とか最近、再評価しています。
ボッサの要素を持ったネオアコって大好き。おそらくこれ1枚のみで、比較もされますがBob Hopeよりずっと見かけない作品。内容もそれに負けない素晴らしさ。申し訳ない程度のアコギのかき鳴らし具合、頼り無い男ヴォーカルの掛け合いとサビでのチュッチュッコーラス、曲間でのチープなホーンと良い意味でインディーポップの集大成。こんなバンドがもっといたら、きっと今でも新譜を買い続けたのかなと思います。ゆったりとしたB面も切なくて素晴らしい出来です。
いつだったか忘れたけど、日本のレコ屋で捨値で拾った7"。多分コメント買い。Newcoloursっぽいヴォーカルに緩いメロディ、そこにチープなホーンが終始入り乱れるなかなかの良盤。ギターポップ寄りなLarksとも言えるかも。オブスキュアなネオアコ好きには結構グッとくると思います。Edibleレコード(おそらく自主制作)の001番で、明記はないけど、おそらく80年代作。Googleで検索しても全くヒットしないので何も分かりません。知ってる方、こっそりお願いします。
ジャケは最悪だけど内容は素晴らしい1枚。アルバムで考えるとかなり水準は高いです。モッド・パワーポップ周辺の方が人気のある作品かもしれません。時折見せるどこか憎めないおとぼけ感、60sを下地にしたと思われる甘酸っぱいメロディーは、ネオアコ好きにもきっと受け入れられると思います。1曲目なんてかなりHit Paradeだし、個人的にはハイライトな2曲目はキラキラしたイントロ、柔らかいメロディーに優しいコーラスで誰が聴いても良いと思うのですが…。
どの作品もA面にカバー曲が入る事で有名なバンド。原曲に忠実な物から、まったく違うアレンジまで。これはB.Springteenのカバー。基本路線がエレポップ風ギターポップに可愛らしいコーラス・ワークで、どれも安心して聴ける内容です。他の作品も含めてもう一つパンチが欲しい気もします。個性的だけど、あまりどの作品も変わり映えしないような。作品ごとに全然違うジャケットは大好きなのですが…。
彼女はシングルを何枚出しているのでしょうか?Crepusculeの中でも、とても大切な人。タイトル曲は1stアルバムの冒頭を飾ったおなじみの曲です。澄んだスキャットと無垢で伸びやかな歌声が印象的なこの曲でヤラれた人も多いと思います。客観的にはこの曲が1番だと思いますが、アルバム未収の"His Eyes"がこれまた負けず劣らず。アコギ主体のシンプルな構成が歌声のよさをうまく引き出しています。切ない名曲。
局地的にちょっとだけ人気の12"。高くはないけど案外と見つかりません。BardotsとShine!の2バンドを2曲づつ収録。どちらが好きか意見が分かれるところですが、Bardots派。1曲目はSarah好きだったら絶対OKなキラキラ度100%の切ないメロディ。Apartmentsっぽいヴォーカルも良いです。ただし2曲目は駄目なマンチェで微妙なのが欠点。Shine!の方はマンチェ好きなら結構グッと来ると思います。トータルではこちらの方が人気がありますよね。
ネオアコ然とした初期の切羽詰った感じ、伸びやかなヴォーカルが心地よい中期、打ち込みに傾倒していく後期と、作品ごとに様々な変化を見せたGangway。本当に大好きでした。後期はあまり聴いてないけれど、解散後のJensenのソロ作は、軽い打ち込みをベースにしながらも歌重視のシンプルな作品で愛聴しています。Happy Ever Afterの頃をソウル寄りにしつつもあくまで爽やかで少しだけ切なくて。春がとても似合う音だと思います。