Remenber ThisやEverything and Moreに代表されるようなキュート・ポップとは対を成す作品。このバンドの魅力の1つとして、可愛らしいコーラス・ワークがありますが、大半がインストの本EPを聴くと、改めて楽曲構成の良さを実感します。彼女たり名義ではおそらく最後のリリースとなった作品で、ドリーミィーな感じは共通なのに卒業式のお別れ的な切ない感じ。
ジャケットに思いっきり書いてあるのでバレバレですが、C.SensibleとDolly'sによる変名ユニット。もちろんプロデュースはCaptainです。83年という彼女たちの全盛期によるリリースで、オルガンやシンセサイザーなどを使った遊び心が溢れるキャッチャーなソフトロック。思わず聴いてる人を笑顔にさせてしまうようなメロディーと無敵のコーラスワーク。彼女たちの作品は理屈抜きで全肯定です。インディーポップの理想です。
3枚のepはどれも良いですね。リリース順で1stから、春、冬、初夏のイメージ。それで今の時期はこの作品です。Slapp Happyのカバーであるタイトル曲は、Andrew Weatherall絡みの12"verの方が好き。少し曲が長くてダラける所もありますが後半のナナナーコーラスが好きです。B面ではシューゲイザーっぽい曲があったり、時代性を感じずにはいられませんが、素は良い曲ですよね。
英国人に「Field Miceの前身のバンドを探してるけど持ってる?」って問い合わせを受けて、前から欲しいなと思ってました。それがこのバンドだと知ったのはつい最近の事。結構前から持ってたけど久しぶりにちゃんと聴いてみたら確かに音が似てますね。クレジットが無いので誰が被ってるのか詳細は分かりません。少しポスト・ロックっぽいです。Sarah近辺は間違いなく日本が一番安いですが、これも例に漏れず。
これよりも前の音源は持っていませんが、Ric Menckが実質的に主導権を握ったバンドとしては極初期に当たるはず。 ポップスの良心的なサウンドは後のSpringfieldsやChoo Choo Trainと変わりませんが、キラキラした感じは稀薄でフォークロック色が強い感じです。甘酸っぱい青春ソングは相変わらずですね。初期Primal ScreamとNick Heywardを合わせた感じ。
つい最近、Priscilla Parisの作品を聴かせてもらう機会があり再評価しました。儚いささやき系のハーモニーで、カテゴリー的にはガールポップでもソフトロックでも、どちらでも良いですが(本当はどちらも違う気が)、この音はウットリします。昔は商業音楽ってイメージが嫌いでしたが、60年代初期の楽しい雰囲気、今は素直に好きです。
このジャンルの中では相当好きなバンド。ジャケットを見て惹かれた人なら無条件でOKみたいな、そんな音です。いつかはLPを手にして飾りたいです。ソフトロックってジャンルはシングル至上主義で、1,2曲素晴らしいけど他は…って作品が多いですが、これは全編良いと思います。 カバー曲の選曲の良さも抜群で、やはりラストを飾る"I Fell"大好きです。何回聴いても切ないですね。
ジャケットはイマイチだし、なぜ買ったのか覚えていません。レーベル名がペンギンレコードだったからかも。ふと思い浮かんだメロディーが、誰だったか思い出せないこと有りますよね。少し前にちょうど彼らのタイトル曲が頭の中で流れました。ペンギンだと思ってPのところずっと探してました。行方不明だと思ってたのに…。程よくキラキラしてて春が似合うと思います。さわやかポップ。
エレポップ。チープな打ち込みをバッグに、これまたつない女性ヴォーカル。これだけだとダメな感じですが、微妙にボッサっぽい感じが後のBrenda and Beach Ballsを彷彿させます。B面はちょっと辛いですが、良い意味でつたなさ、シンプル極まりない感じがCherryredのJane辺りに通じるモノがありますよね。80年代初期特有な雰囲気も。この手の音ばかりだと少し気分がめいりますが、ふと聴きたくなります。
3rdシングル。この曲が1番好き。日本企画の1stアルバムの1曲目にこの曲が収録されています。それまでは、あまり好きでは無かったですが、この曲で評価が変わりました。実際、駄盤も有りますよね。Ivory Towerよりもアレンジが華やかでいてポップ。アルバム未収のB面もなかなかの佳曲。これに女性コーラスが入れば完璧です。 ネオアコと言うよりはソフトロックですね。