Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー09



Irene Sjogren Quintet / Sweet Surprise

irene sjogren quintet

この手のジャンルの作品について書くのは苦手。実際のところ、最近は聴いている時間が一番長いけれど。程良くグルーブしてて、小気味良いテンポに美しいピアノとホーン。そして抑制が利いたハイトーンの澄んだ女性ヴォーカル。ちょっとだけ憂いを秘めたこんな声が大好き。ジャケット(本人)もそんな雰囲気にピッタリです。オーディオに力を入れるのは、こんな作品をボリュームを小さめで一人で聴きたいから。

20031020

Tutti Bae / Mosaico

tutti bae

多分、ブラジル人ソングライターによるデビュー作。去年のリリースですが、日本ではあまり話題にならなかったような気がします。ボッサよりも、言葉の違いはあるけど、UKソウルっぽい仕上がりでちょっと大人の雰囲気。ちょうど手に入れた時期が一緒なのもあるけど、L.Siegerの新譜とどこかとなく似ている気がします。日本の歌謡曲っぽく感じる曲もあって不思議な作品。

20031018

Heaven & Earth / Refuge

heaven and earth

当時の背景は良く知りません。アイドル・フォーキー・デュオの面も持っていたのかも。ソフトロック的アプローチよりも、そちら方面が好きな人には十分過ぎる程の傑作。フォーキー・デュオの作品としては、Mellow Candleと言う絶対的作品があって、つい比較してしまいます。美しいハーモニーとちょっと暗めの雰囲気にやはり弱いです。ゆったりとしたソウルフルな楽曲よりもファンキーな曲の方が合ってる感じ。乾いたギターも良い味を出してます。

20031017

Kelly Stevens:carnival / When You wish Upon a Star

kelly stevens

フィンランド産グループによるディスニーのカバー集。元曲は半分位しか聴いたことがなかったけど、そんな事はどうでも良いくらい初めて聞いた時は興奮しました。グルービーで緩急に富んだ作品群。フルートを交えたバラードから、スキャットを取り入れた高速チューンまでハイレベル。これがCD化された当時は、ほぼ毎日職場で流してたような記憶が有ります。反感を買ったけど…。ジャケットも大好きで本当はLPで持ちたい1枚。

20031016

Johnny Dee / Motorbike Loves You

johnny dee

ネオアコに到達する過程で邦楽を経由してません。ダメ出しされますが、いまだにフリッパーズの2nd持ってないし、ブリッジはベストだけ持ってるけど、愛の無いパクリが何か嫌で聴いていません。あまり国は意識しないつもりですが、日本のネオアコで最初に思い浮かぶのがこの曲。アルバムはあまり聴いてないけど、タイトル曲のような男女混合ヴォーカルに基本的に弱いです。

20031015

Gangway / Once Bitten, Twice Shy

gangway

世間では2nd、3rdアルバムが一番評価が高いのでしょうが、1st派です。1stCDにボーナストラックで入っていますが、素晴らしい初期シングル群の中でも、この作品が最も思い入れ有り。 初めて聴いた時は言葉にならない位感動しました。 歌心あふれるA面は"Mountain Song"と並ぶ彼らのベストトラック。テンポは決して速くないのに、なぜか切羽詰った感じに、あの声が大好き。CDは音が悪いだけなのか、ver違いなのか分からないけどイマイチ。

20031014

Microdisney / Dolly

microdisney

Smithsが好きですが(Felt程では無いけど…)、当時、High Llamasの延長線の音をイメージして聴いたら、Smithsソックリで困惑した記憶があります。レーベルのせいもあり、ニ番煎じな位置付けで消化してしまい、あまり思い入れの無いバンドですが、このシングル曲は大好き。 淡々としたイントロから特に盛り上がる訳でも無く、煮え切らずに終わるあの感じがたまりません。

20031008

Blind Mr. Jones / Tatooine

blind mr.jones

今年になって、ついにマイブラもサントラで始動したり、SarahのシューゲイザーバンドのSecret Shineの編集盤がリリースされたり、ひそかに再ブーム到来?、と一瞬だけ自分内でも盛り上がっています。 少し前にChapterhouseのベスト盤が信じられない値で売られてるのを見て、複雑な気分になったりもしましたが。1st以上に話題にならない彼らの2nd。もう少し日の目を見ても良いバンドは、いくらでもいるはずですが…。

20031006

Going Red? / Some Boys

going red?

ちょっと弾け具合が強いですが、複数の名義を持つG.Fellowsのバンドの中では1番本家に近いです。B面は、ダメでぜんぜん聴いていません。タイトル曲はテンポの良い掛け合いに手拍子が入る辺り、あのLPに収録されていても違和感が無い名曲。ソフトロックの括りですが、本作ではインディー・ポップみたいな感じ。CDでも聴く事ができるので、ある意味コレクターズアイテム。

20031004

La's / There She Goes E.P.

la's

内容に触れるまでも無い超名曲。大きく分けて、青、赤、白にLPと同じジャケの4種類あると思いますが、オリジナルはコレですよね? おそらく"Way Out"はこれでしか聴けないver。個人的には仏盤の紙ジャケCDsにしか入っていない"Calling All"が聴きたいのですが、誰か録音してくれませんか?過去3回手に入れましたがいずれもハズレでした。この7"はなぜか盤の印刷が両方ともB面になってます。曲はちゃんとA面も入っています。

20030920