Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー06



Apple Boutique / Love Resistance

apple boutique

数々の名作を残したCreationレーベルにおいて、おそらく最も入手が困難な1枚。80年代末から90年代初頭にかけての本レーベルは思い入れ強いですが、中でも初期Primal ScreamやFeltと並んで別格のバンドです。陣営をみれば仕方が無いですが、Feltに通じる陰りがあるサウンドに甘酸っぱいヴォーカル。プロデューサーにはこれまたFelt関連のNeil Scott。バンド名は、やっぱりFeltの曲名から?? どちらが元祖なのか気になるところです。 …ほとんど親戚バンドですよね。

20030705

Summerhill / I Want You

summerhill

Horse Latitudesは分かるとして、元FeltのNeil Scottうんぬんで語られますよね。気になってFeltの(多分)全作品を調べましたがどこにもクレジットが無い訳ですよ。ライナーまで読んでみたら、Creation時代に一瞬だけサポートメンバーとして在籍していたようです。その前はEBTGにも参加してたり。ギターカッティングが泣ける"Goodbye"だけでアルバムより価値が有りますが、青春な裏ジャケが最高です。

20030703

New York New York / Same

new york new york

今の仕事するまでは、ゴリゴリのジャズが苦手でした。このレコードを買った時には、そんな事は無かったのですが、良い意味でこの手の贋物って本家よりも愛着があります。全体的に他名義の作品よりもアッパーでフロア向け。遊び心があって、どことなく余裕が感じられる感じ。ヴォーカルが無いとダメって人は別ですが、ジャズへの橋渡し的な作品ですよね。洒落物好きにも。

20030628

Monty / Tottenham

monty

DubiousでおなじみMontyの12"。アルバムに比べると極端に見かけない1枚で、期待が大き過ぎたのか、初めて聴いた時はFeltのIndex並みの衝撃でした。Marden Hillの2ndみたいなのを期待していたので…。これはこれで意外と良いかも、と最近は思い直してます。たまに編集CDの1曲目に入れてみたり。 考えようによってはMarden Hillをもっと前衛的にしたような感じにも思えるし。DenimをもっとElレーベルぽっくしたような、そんな音。

20030624

Screen 3 / New Blood

screen 3

今となってはこの周辺の音って評価され難いのか、やたらと安くてかわいそうですね。Haircut100にそっくりなファンカラティーナ。ラッパの使われ方とか、曲はアッパーなのにうつむき加減なヴォーカルの組み合わせとか、紙一重ですが彼らは好きです。自宅で聴く事はほとんど無いですが、ネタとして?ついつい集めてしまうバンド。ちょっとマヌケで怪しげなジャケットも含めてどこか憎めないですよね。

20030620

Spinning Wheels / A Million Years

spinning wheels

広く浅く、わりと何でも聴く人だと思っています。ここ何年かはアノラック/ギターポップから確実に遠ざかってるのも事実で、昔大好きだったバンドを聴き漁って再確認してみたり。アノラックでも元気一杯のフロア向けソングよりは、彼らのようにどことなく憎めなくて、ちょっぴり切ないメロディを演るバンドが好きです。彼らの曲を聴くと「まだ大丈夫。」ってホッとします。

20030615

Secret Shine / Greater Than God E.P.

secret shine

Sea UrchinsやAnother Sunny Dayに代表されるキラメキ系バンドばかりが人気のあるSarahですが、同バンドのようなシューゲイザーも、もう少し人気が出ても良いと思います。You Made Me RealiseのB面に限りなく近いイメージで、マイブラと合わせて年に何回かは聴きたくなります。そう言えば、シューゲイザーって猫ジャケが多いですよね。彼らもそうだし、Chapterhouseの編集盤とか…あれは違う?

20030613

V.A. / North of No South

v.a.

Cloudberry Jamなどを収録した スェーデンのNonsレーベルの第一弾CD。世間で言われるような「スェディッシュ・ポップ」では無く、時代を反映させた「シューゲイザー」色が強い感じ。ギターポップ好きの方は、公式音源としては多分初(ですよね?)のSeashellsの2曲だけでも買う価値があると思います。Lovebirdsに代表されるような軽やかな感じではありませんが、蒼いキラメキ・ネオアコなStation Songが最高!

10. Station Song
20030612

Twa Toots / Please Don't Play a Rainy Night in Georgia

twa toots

人によってかなり好みが分かれるバンドだと思いますが、大好きです。これでしか聴けない曲もありますが、Accidentからの再発を聴いてからでも良いと思います。SullivansやNo Flagsと同様、白黒ジャケでインナーにRS...って型番にハズレ無し。ただ、レーベルが違うわけで(恐らく自主だろうけど)、単にプレス工場が一緒なのかもしれませんが、このつながりは何でしょうね。誰かにカタログ化して欲しいものです。

20030609

River Roses / When We All

river roses

全部持ってるつもりだった35 Summersに4枚目のシングルが…!とビックリして買ったら同名異バンドだった事が有りましたが、USの方の前身バンドがこのRiver Roses。この周辺の事はあまり詳しく無いですが、名前から分かる通りB級感を脱し切れない感じ。House Of LoveをOcean Blue寄りにしたような音で、ネオ・サイケっぽい曲も有ります。どちらかと言うとUKっぽい音ですね。

20030531