Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー25



Johnny Solo / Yellow Dinghy & Rebound

johnny solo

これ以外の作品があるのかは分かりません。ジャケットのイメージに反して正統派ポップス。AB面とも緩くて洒落た雰囲気。A面は終始力の抜けたトランペットに同じく緩いコーラスワーク。ちょっとだけトロピカル。B面はジャケットの雰囲気も感じる、パンク以降~ほんのりスカっぽい要素も。Friday Club程ではないですが、Two Toneをお洒落にしたような。レーベルコンピに収録されていても違和感が無いと思います。

20081025

Danny Boys / Days of the Week

danny boys

Uglymanレーベルの中でも数少ない女性ヴォーカルモノ。その昔、No Flags Etc.の12"がまだ激レアだった時代は彼らの名前を良く引き合いに出していましたが、今となってはこちらの方が無いかもしれません。同レーベルらしいギターカッティングに、B1の口笛コーラスとかメロディーはキャッチャーですが、良くも悪くも垢抜けてない感じ。ある意味、華が無いのが個性なのかもしれませんね。

A1. Days of the Week
20080220

Ferryman / A Slice of Humble Pie

ferrymen

Housemartinsに例えられる多くのバンドの中でも、似ているという意味では相当上位だと思います。ジャケットのダサさも含めて、Elmer Foot Beatのキャッチャーなアホノリを合わせた感じでしょうか?ポップな中にも少しの泣きがある作品。未聴ですが、最近になって別の作品がある事を初めて知りました。作品よりもまだ活動していた事の方が驚きですが。

20080123

Unwanted / Striking Back!

unwanted

事実上Newcoloursの3rdとも言えるソロでの最終作。当時、苦労して当CDを入手した直後の再発は「マジかよ…」とショックを隠せませんでしたが、ジャケが違うので両方手元に残すことにしました。いまだに2ndのオリジナルCDが入手できない現状を考えるとExcellentの仕事は主観的に見ても素晴らしい事だと思います。バンド名義の2作品と比べればクオリティーとしてはやや見劣りこそしますが、単体で考えれば十分な名盤クラス。

2. Another Tragedy In A German Sleeping Room
20071212

Batwing Chaps / I Wont Change

batwing chaps

84年作のオブスキュア物。レーベル1番なので多分、自主制作だと思います。男気のあるc86直球の性急感。多分それだけだと、聴かないのでしょうが、ちょっとだけ洒落っ気があって、捕らえ方によってはDecoy Avenueに近い雰囲気も。手持ちのレコードはジャケ裏の曲名と、レコードのレーベル面に書かれている曲名が反対になっていてどちらが正しいのか良く分かりません。

20071024

Jacobians / Consumer Masquerade

jakobians

レア物好きのコレクターの一部で有名なレコードですが、いくら探してもまったく情報が有りません。多分80年代初期の録音だと思います。声が限りなくPaul Wellerにソックリで、知らない人に「JamとStyle Councilの間の幻のバンドだよ」って言ったら多分信じちゃうと思います。B-Teamとかその辺が好きな人なら間違いなくお勧めです。大枚を叩いてまで買うような作品では無いですが…。

20070927

Decoy Avenue / Turn and Face

decoy avenue

レコ屋とかで知られていない作品を紹介する際に、別の有名なアーティストを引き合いに出しますよね。Friday Clubと並んで引き合いに出されるとついつい手が出てしまうのが彼ら。今ではCDでも音源が聴けますが、引き合いにされるのを見る度に、そんなに有名か!?と思います…。一時は激レアの部類でしたよね。やはりB面の洒落た感じが好きで、夏の終わりに聴きたくなる曲です。

B. Stay (You're The One)
20070905

Dubious Brothers / Absolute Bethlehem

dubious brothers

引越しをしてターンテーブルの設置をする気力が湧かなくて、しばらく放置してしまいました。何となくMonty関連が聴きたくなって、最初にかけたのがこれ。Graham Fellows同様、変名とか何枚出しているのか把握しきれません。Grahamと違うのは決して万人受けしないのと、作品としての統一感がある所。後期のMonty名義聴いて気に入ったらDubiousで良いと思います。初期作はなかなか見かけませが、聴かずに買うのはお勧め出来ません。

20070613

Two People / Mouth of an Angel

two people

ジャケットも含めて彼らの1番人気の12"。同バンドは各シングルに7"、12"仕様があってジャケットも違えば収録バージョンも違ったりしていて、熱心なファンは両方とも買わないといけません。これぞ商業ネオアコ(笑)。本作はJane SmithのUse Imaginationと同様、12"しか入ってない曲もあるものの、なかなかレアなので取り合えず7"からでも良いと思います。B1のキラキラ感に感無量。

B1. Let's Raise Murder
20070425

Jimmy Jimmy / Here in the Light

jimmy jimmy

売れなかった商業ネオアコの代名詞のような存在。良し悪しは別にして当時の商業系の匂いはプンプンする訳ですが、今聴いても十分良いと思えるって事は、当時のヒット曲とは少しブレていたのかもしれません。無理に内々に盛り上げて行く感じに抵抗が無ければ十分楽しめると思います。このLPに限らず彼らの作品は、ジャケの程度が悪い状態の物しか見つかりません。

20070412