Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー21



Suntime Glorious / I'm too Good for You

suntime glorious

92年作。詳細はいくら探しても良く分かりません。過去に見つけたレコードが全てジャケ無しなので元々無いと思われます。安易に言うとLucinda Siegerが引き合いにだされると思いますが、もっと陽の光が強くて、垢抜けている感じ。 4曲入りで、特にA面2曲は素晴らしい出来栄え、本家?超えの内容です。A2が1番好きです。ボッサ~イージーリスニング要素を多分に含みつつネオアコ好きの心をつかむ名作。

A2. Sexual Health
20060418

Terry & Gerry / The Last Bullet in the Gun

terry & gerry

Man Upstairsの名曲、"Country Boy"。7"と編集盤の12"に収録されていてるのは周知の通りです。クレジットを見ると分かるのですが、メインヴォーカルがNigel SewellとGerry Colvinと同じ曲なのに違う名前で明記されています。これを入手してやっと分かったのですが、2人は同一人物の変名らしくて、これはそのGerryが別で組んだジャジーなバンド。レア度からいってもコレクターズ向きですが、あの声が好きな人は探す価値有りです。

20060411

Jensen and the Giants / Ordinary Girl

jensen and the giants

例によってオブスキュア物…。83年の自主制作で詳細はやはり全く分かりません。情報全く無い系(どんなだ?)の中でも水準はかなり高い方で、例えるならKustomをゆるくしてFriday Clubっぽくした感じでしょうか。フロア受けも良さそう。Paul Jensenって人がヴォーカルで、作曲からプロデュースまで手掛けている模様。サビでのキーボードとサックスがゆるく絡む感じが個人的にはかなりツボな作品。

A. Ordinary Girl (Whatever Ordinary Means)
20060330

Collectors / Astronaut Girl

collectors

93年のインディー物。時代柄でしょうか、マンチェとシューゲイザーの影響直下の音で例えるならRideとHighを合わせたような感じ。ポップだけどうつむき加減で陰りがある雰囲気。90年代初頭の音が好きな人なら及第点です。所々グッとくる感じも無きにしもなんですが、ジャケットを含めて少し地味な印象なのがもったい無いですね。他にも作品が有るのか謎です。あれば聴いてみたいですが…。

1. Your Ocean Wave
20060320

Sweatmouth / Read My Hips E.P.

sweatmouth

バンド名紛らわしいですね…。2枚の12"をリリースして消えたマイナーバンドです。クレジットを見ると9人いるようです。去年辺りにデッドが流出して日本にも少し入ってると思います。 Lucindaの名前が引き合いに出されますが、彼女関連で言えばCongressの方が近いような。作品によって水準が大きく変わるのが少し残念で、B面超駄作ですが、A1.Slidingはなかなか素敵です。洒落たピアノにパーカッションが素晴らしい曲。

20060310

Dumb Angel / Love & Mercy

dumb angels

Pooh Sticksのメンバーを中心に結成された変名バンドの500枚限定シングル。もちろん偉大なあの方のカバーです。多分これ1枚リリースするために組まれたハズで、当時の状況は知らないけど、オリジナルの直後にリリースされたようです。このバンド周辺の身の軽さというか、半分素人な感じを含めて音楽に対するスタンスに共感できます。内容はかなりヘボいけど感動的。なぜかB面も同じ仕様です(自分のだけじゃないですよね?)

20060303

Butterfly Collectors / Hope You'll Never Go

butterfly collectors

ドイツの4人組。裏ジャケも3人しか映ってません。残りの一人が気になって眠れません(嘘)。4曲入り12"で多分唯一の作品。1曲目イントロのスパニッシュ・ギターが全てです(笑)。2曲目は全然駄目で、B面はまずまずな感じなので、頭の1曲しか普段は聞いてませんが、ドイツのバンドが歌う英語の曲ってどことなく英国のバンドとは違う趣があって好きです。

A1. Hope You'll Never Go
20060223

Jim Jiminee / Town and Country Blues

jim jiminee

存在を知ったのは学生の頃で、当時は高嶺の花。イベントでしか聴く事のできない曲でした。ちょうどこれのブート再発がされ始めた頃は嬉しくてヴィニールのリリースは良く買ったりもしたけど、途中から馬鹿らしくなってネオアコから離れた時期もありました。ソフトロックとかブラジルに傾倒しだしたのもその頃だったかも。あの頃の加熱具合が異常だっただけかもしれませんが、この手の作品が安く転がっているのを見ると複雑ですね。

20060215

Via Marconi / Serious Dancing

via marconi

83年作。キャッチャーなエレポップです。ジャケットと同様、ポップで少しアホっぽい感じで(B面の曲名なんて"What a Joke!"だし)、切なさは皆無。フロアでも結構使えたりする感じの曲。Monty~EL方面へとつなげると面白いかも。5000枚限定らしいけど、この手の他の打ち込み系同様、安レコでコロコロ転がっていますので無理して探さなくても勝手に見つかります。

20060203

Candidates / Came to Cry

candidates

去年1番聴いたCDの1つ。レミントンスパにも収録のバンドによる編集盤です。これがかなりの高水準で、ほとんどがシングルカットしたらプレミア付きそうな、オブスキュア系好きにはグッとくる曲ばかり。Newcolours、Fire Next Time、後期Painted Word等々…色んなバンドが連想できますが、オリジナリティーもしっかりとあります。現在、本人サイト経由で送料込みで1400円程度で買えます。騙されたと思って買ってみて下さい。

09. The Sound of Summer
20060127