Review | レビュー03


Turn to Flowers / People Change Like the Weather
turn to flowers

数々のトリビュートアルバムをリリースした事で一時期話題になったインディ・レーベImaginaryからのリリース。僕にとっては、Mock Turtles等は比較にならないと言うか、この作品だけでImaginaryの存在意義があるという感じです。タイトル曲のピアノのイントロを初めて聴いた時は相当ビックリしました。 煌めく蒼いサウンドにヘナチョコなボーカルがかなり青春しています。オブスキュアなモノに手を出し始めるキッカケになった1枚。

20030214

Riverside / One
riverside

多くの人がそうであるように、やはりTrash Can Sinatrasの名前を引き合いに出してしまうサウンドですね。リリース時期もほんの少し彼らが後で、煌めき具合等はむしろこちらの方が上だと思いますが、アルバムとしての抑揚に欠ける所が唯一の欠点でしょうか。大手からのリリース(の割にはあまり無いですが)なので比較的手頃な値段で売ってると思います。知名度の無さとは逆にネオアコって言葉が似合う数少ない90年代組。Ocean Blueとか好きな人に。

20030210

Raintree County / Take
raintree country

Danny Boysのメンバーによる多分デビューシングル。A面はアルバム収録曲でもあり高速ギターカッティングに色んなパーカッションを導入したキャッチャーな彼らの代表曲。B面2曲はアルバム未収のライブ音源。垢抜けてないのが長所でもあり短所でもあるようなサウンド。少しBrilliant Cornersを思わせるようなジャケットですがこれ以外はあまりパッとしませんね。

20030209

Dave Pell Singers / Mah-Na-Mah-Na
dave pell singers

僕が知った時はCD再発されてから随分経ってからの事で、巡り合せが悪いのかなかなか見つからなくて。何故かLPは直ぐ見つけられるんだけど(値段がね)。ジャケットまんまの最高のフラワーサウンド。特にJackie De Shannonのカバーが僕は大好きで、一見繋がらないようなお互い好きなアーティストがカバーしたりするととても不思議な気分になります。今思えばソフトロックからネオアコへ戻る過渡期によく聞いてましたね、コレ。

20030205

Claudette Soares / Voce
claudette soares

ボサノヴァは圧倒的に女性ヴォーカル派ですが、その中でも彼女は5本の指に入る位好きです。これはOdeon時代の代表作。ノスタルジックで哀愁漂うメロディ。ハスキーだけど、どことなく可愛らしい個性的な声。歌声に表現力があって一言で「巧い」ですね。作品によってかなり雰囲気が変わりますが、この作品に関しては選曲が素晴らしく無駄が有りません。時間がゆっくりと流れる感じで眠れない夜にシックリします。

20030129

Monkey Run / I Want the Blood of a Civil Servant
monkey run

ジャケットも含めて80年代ローカルな空気を感じさせてくれるバンド。恐らく自主制作だと思います。Intenseというマイナーレーベルの第一弾シングルで、 僕が知る限り同レーベルから他に2枚リリースしています。Uglymanに通じるカチャカチャしたギターにつんのめり気味のドラム。展開の早いメロディーはフロア向けギターポップ。もう少し遊び心が欲しい気もしますが、たまに引っ張り出して聞きたくなる1枚。

20030128

Manic Street Preachers / Australia
manic street preachers

Primal Screamは、やはりマンチェ期の方が思い入れがあるのですが、ネオアコ期で一番好きな曲はここでカバーされているVelocity Girlです。少しパンク・テイストですがManicsがカバーしてるという事実が重要な気がします。両者ともかつては大好きでした。来日公演もよく行ったりしましたが、近年の作品は買ってさえいません。あくまで過去の作品は今でも好きですけど。Boo RadleysのThere She Goesと並んで隠れ(…てないか。)名カバー。

20030127

Dream Academy / Please Please Please Let Me Get What I Want
dream academy

無数に存在するSmithsのカバーの中でも原曲を超えてるのはこれだけだと思います。反則と言われようがDream Academy的にも僕はこの曲が一番好き。かなり思い入れ有り。かつて「Pink Floydが絡んでるから」で買った彼らの1stアルバムが僕にとってのネオアコ初体験でした。当時はそんな言葉は知りませんでしたが。かなり過小評価な気がしますが、解散後のKateのソロ作とか今でも結構聴いたりします。ネオアコじゃないですが安いしお勧めです。

20030121

Bodines / Heard It All
bodines

初期Creationレーベルの特徴とも言える硬質なギター・リフ系のバンドでは傑出してるバンドだと思います。イントロのギターはこれぞネオアコって感じで、その後特に盛り上がる訳でも無く淡々と終わるあの感じが大好きです。ちょっとうつむき加減なところも。その後出される唯一のアルバムに未収録(国内版はボーナストラックとして収録)ですが、合わせて必聴ですよね。Ian Broudieプロデュース。

20030117

East Village / Back Between Places
east village

ネオアコとしては最も思い入れの強いバンドの1つ。シングルを完全制覇しようと何年も探し続けてたのですが、先日バイオを見て実は全部所有してる事に気付きました(笑)。7"よりも12"の方がジャケットも含めて良い曲が多いバンド。3枚の12"はどれも最高です。 シングル編集盤のHotrod Hotelのシークレット・トラックとして入っているのが本表題曲。何故かCDはこの曲だけ音質が悪いですが、客観的にみればあのCD1枚で十分なのかも知れません。

20030115