メキシカン・ボッサ。フロア向けには他作品の方が人気があるのでしょうが、裏ジャケを含めて本作が好きです。最初に手に入れたのがシールド盤で、2枚目入手するまで聴かずに飾っていました。ジャケットから想像するよりも本格的なジャズ・ヴォーカル。可愛らしい感じを期待すると裏切られますが、ちょっと懐かしい趣の歌謡曲要素、一部を除いてゆったりとしたメロディー、小粋なピアノに載せた彼女のヴォーカルは古き良き時代を感じます。
デンマーク出身のヴォーカル・デュオ。2人は夫婦らしいです。60年代のツインヴォーカルで世間ではソフトロックの位置付けかも。ただ、Free DesignやInner Dialogueらのそれとは、根本的に違う気がします。華やかで耳あたりのよい優しい雰囲気は嫌いではないのですが、どことなく中庸な60sポップスな感を脱しきれない感じが…
80年作。スウェーデンのレコードに興味を持つきっかけになったバンド。もう一枚の78年の作品(本作と同様、アルバム名がないのでややこしいですが) を編集したCDも出ています。本家ブラジルの音楽の解釈の仕方、この緩さ加減の心地良さ、超一流ではないけどワクワクする感じとか、うまく言葉にできないけど、この国のこの時代の音はシックリくる何かがあります。
彼女はドイツ語、フランス語の作品があります。数枚しか持ってないですが、LPはすべてセルフタイトルで、"何年のフランス盤"みたいな自分だけの呼び名で判別しています。特に通販ジャケなしで買う時は要注意です。本作から入ったこともあり、世間的にも一番評判が高い、72年フランスの本作を一番愛聴しています。ソフトロック テイストも見え隠れする、キュートなジャズポップ。春がよく似合う音だと思います。
Capitalの鮮やかな色使いのジャケットが大好きです。このジャケでキャピタルなのでレジに持って行ったレコード。ハズレもあるけどキャピタルのレコードってジャケのカラフルな感じが音にもある程度反映されていて、どこかワクワクします。最初女性ヴォーカルだと思って聴いたので違和感がありましたが、ちょうどポップスからジャズへの境界線にあるような音で、緩いBob Thompsonみたいな雰囲気も悪くないです。
よく知らない人です。オランダ人、一部ではドイツ、ベルギー説もありの74年作。全編を通じて派手さはないですが、シンプルで心に響くメロディ。ラララ・コーラス、スキャット好きにはお勧めしたいレコードです。個人的にはロシュフォールの恋人たちのカバー?だけでもお腹いっぱいな作品です。ラララーとパッパラーしか歌ってない、ある意味鼻歌レベル(笑)なのにもかかわらず、本家にも負けない素晴らしい曲。
バカラック・カバー集。本人の作品はほとんど持ってないのに、カバー曲はなぜか結構持ってたりします。少人数によるシンプルでしゃれた雰囲気、甘いコーラス・ワークもなかなか。一度は耳にしたことがある有名どころの曲が多いのと、簡単に手に入るレコードですので、ソフトロック~この時代の品のあるポップスが好きな方にはお勧めです。別作品ではSimon and Garfunkelトリビュート集もリリースしています。
もう一枚とどちらにしようか迷いましたが、定番のこちらにしました。どちらも7"と12"が存在して、12"にはタイトル曲のバージョン違いが、しつこく収録されています。でも、12"のみの収録曲の方が内容はよいので両シングルともに12"をお勧めします。ちょっぴりラテンの要素も含みつつ、流れるような美しいメロディーとコーラスワーク。世間では微妙な評価かもしれないけど、同系の中では完成度はかなり高いと思うし、Lucinda Siegerと同じ位好きです。
スウェーデン75年作。ジャケットだけでスウェーデンと分かるくらいのさわやかな色使い。内容もそれに負けない素晴らしさ。ボサノヴァと60sポップスを程よくブレンドしたような楽曲を中心にラララコーラス、サンバからファンキーなジャズまでバラエティーに富んだ作品。スウェーデンのブラジリアンナンバーの本家とは微妙に違う独特のリズム、楽しくて軽やかで、春が待ち遠しくなるような感じ。
スウェーデンのキーボード演奏者の77年作。やはりこの音符ジャケが一番好き。他作品では完全インストアルバムも披露していますが、本作のようにスキャット、ハミングを多用した(ほとんど歌詞なんてない気もしますが)アルバムの方が内容的には断然好き。ジャケットのように穏やかで終始リラックスした雰囲気が、ほんのり優しい気持ちにさせてくれます。さまざまな楽器が使われながらも不思議と統一感があって、一度針を落とすと最後まで聴いてしまうレコード。