Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー08



Wayfarers / World's Fare

wayfarers

このLPの知名度ってどれ位でしょうか?Crepusculeのコンピにも収録されている彼らのフルアルバム。某ディスクガイドでも絶賛されていましたが、アルバムクオリティーはディスロケ級の素晴らしさ。ちょっと内省的な男女混合ヴォーカルに、全編に渡り、鳴り響くホーン&かき鳴らされるギター。さりげなくボッサ・テイストも個人的にはかなりツボ。欠点と言えばこのジャケット位。裏面はネオアコっぽいジャケでカッコ良いのに…。

20030917

Friday Club / Window Shopping

friday club

淡いサウンドで、緩いグルーブ。そこに女の子コーラスが入って…ネオアコの理想系の1つです。Man Upstairsと並んで、この辺の音に興味が無くなったら、ネオアコを卒業する時だと思っています。そんな時が来るとは思いたく無いけど。7",12"合わせて今となってはかなり入手し難いかもしれませんが、2toneレーベルのコンピレーションCDにも収録されていますので、そちらを探してみるのも良いと思います。

A. Window Shopping (Extended Version)
20030913

Girl Talk / Marvellous Guy

girl talk

Strawberry Switchbladeの"Ecstacy"と並ぶ、NW~商業ポップス系フィメール・ネオアコの決定盤。ルックスはStrawberry~よりもはるかに上ですが、裏ジャケの髪のなびかせ方は、やはり当時を感じさせます。ヒット狙いの大袈裟なアレンジに2人の息の合った爽やかなコーラスで、ガールポップ好きなら多分OKな内容。個人的にはNo Flags Etc.からつなげて聴きたい1枚。

A1. Marvellous Guy
20030910

Girl Scouts / I Don't Want to Be a Zombie

girl scouts

前のプロバイダー時代もふくめてHPを立ち上げてから5年位経つけど、海外のバンドから年に数枚レコードをいただいています。大抵レコードの他に微妙なサイズのポスターが付いてますが、彼女たちは元からそれが付いています。曲名からしてB級路線まっしぐらな感じはありますが、予想に反してキャッチャーなメロディー。大量デッド・ストック発掘のおかげで今が買い時。少し前に比べると安いです。

20030908

Chrysanthemums / Odessey and Oracle

chrysanthemums

みんな大好きZombies。タイトルもそのままの完全カバーアルバム。ジャケットもそうだし、全編に渡ってユーモアがあふれているけど、あくまでも元曲に忠実で、初めてZombiesを聴いた興奮がまた蘇ってくるような気分です。何よりもバンドに対する敬愛の念が伝わってきますね。本家を聴かないいでこちらを聴くのは有り得ないと思いますが、純粋に良い作品です。声質も似てます。全てのソフトロック、ポップス好きの方に。

20030904

Maurane / Danser...

maurane

タイトル曲がTVCFにも使われた事でも有名な彼女の1st。ネオアコじゃないけど、Compactの雰囲気とか好きなら有りだと思います。どちらかと言えばEBTGをネオロカ寄りにしたような。カッコ良いし、フロア映えします。リリース枚数もEBTGと同じ位はありますが、何枚か他の作品を聴いてもあまり印象に残りませんでした。今はどうなのか知りませんが、1st同士ならSiljeより好きです。

20030902

Lost Gringos / Nippon Samba

lost gringos

この時期になると少しだけ聴きたくなります。今年は阿波おどりに行けなかったので、気分だけでも…余計落ち込みますね。ドイツのレーベルからサンバで、なぜか日本人メンバー在籍?、の全く訳が分からない多国籍作品。外国人が歌う日本語って何とも不思議な感じ。ずっと探している曲がこれだと思い込んでた事があって、初めて聴いた時、その曲よりも良かったので得した気分になりましたが、探していた曲が誰だったのか分かりません。

20030830

Pale Seashell / Neo Japanese Dilemma

pale seashell

仏レーベルの仏バンド。まずまず強力なバンドをリリースしていますし、このバンド名&ジャケット…。さまざまな要因が加味されたのでしょう、先日、某レコ屋でプレミアが付いていてビックリしました。「あれ、これってそんなに良かったっけ?」 持っていたか悩んだ揚げ句に買わずに帰りました。案の定、家に有りましたが厳しい内容で2度ビックリ。飾り用にしてもあの値段は…。

20030824

Cherry Orchard / Healing Faith Like Fire

cherry orchard

ギターポップバンドとしての認知度の方が圧倒的に強い彼らの活動休止前の1stアルバム、90年作。今の彼らとは違うサウンドで、クレジットを見るまでは同名異バンドかと思ってしまうほど。小気味良いギターカッティングに、たまに入る女性ヴォーカル。今の方がポップですが、性急感があってモロにネオアコど真中で泣けます。突き抜けた曲は無いけど、アルバムとして高水準の作品。

20030819

Tempest / Didn't We Have a Nice Time?

tempest

本人作も含めてB.Valentino関連の最高峰。Boothill Foot Tappersなんて足元にも及びません。お金いくら積んででも生涯をかけて手に入れたいと思ってるLP、ネオアコではもう存在しませんが(EPはまだまだ有ります)、1枚タダでもらえるならこのバンドでしょうか。シングル未収録曲一度は聴いてみたいです。シングルの中ではこのB面が一番好きです。皆はA面みたいですけど。

20030814