Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー23



Beethoven's kiss / The Wonder of You
beethoven's kiss

レミスパ収録でもおなじみのバンドによる単独作品。2色刷りのキッズジャケだけで個人的にはありですが、レミスパ収録のA面は男版Shelleyan Orphanな趣で、これも悪くはないけど、未収録のB面の方がクオリティーは断然上。ちょっとパンク~パワーポップ要素も入りつつ、B-Teamのような柔らかなコーラスがとても気持ちよいなかなかの名曲。手持ちのレコードには裏面にメンバー全員のサイン入り。

B. Don't Break It
20061130

Presleys / On the Happy Side
presleys

いろいろ調べてみましたが、おそらくこれ1枚だけのリリース。レーベル名 Hultsfredから察するにスウェーデンのバンドでしょう。可愛い女の子ジャケですが、むさ苦しい男ヴォーカル。ただし中身はポップで不思議と何回か繰り返し聴いてしまうような。同郷のBeagleを少しダサくした感じ。どちらかと言えばジャケットのギャップも含めて Matthew SweetのGirlfriendに近いです。

2. You Are
20061117

Face / Tell Me Why
face

おしゃれネオアコというにはちょっとネオアコテイストが少なすぎるかも。女性ヴォーカルですが、かなり低い声でBluetrainをもっとBobbe Norris寄りにした感じ。結構レアなのでユニオンでは見かけたことがないけど、渋谷のユニオンでいうと4FよりもB1にありそうな。淡々としたリズムで盛り上がりそうで最後まで盛り上がらないけど、どこか熱いタメのある音。

20061109

Originals / Chocolate Box
originals

Po!のメンバーが在籍していたことでも一部で知られているマイナーバンド。男性ヴォーカルだし、もっと箱庭的でうつむき加減なので、雰囲気はかなり違いますが、どことなく連想させる要素もあります。例えるとBirdieとEast Villageの関係と似ています。どちらかと言えばコレクターズ向けで大枚を叩くまでの内容ではないです。

20061025

Rob Wilson Band / Girl in the Polka-Dot Dress
rob wilson band

存在も音楽も地味ながら歌心にあふれる素晴らしい曲を残したバンド。一部では人気ですが、渋い作品なので好みは分かれると思います。90年の作品とは信じ難い雰囲気で、立ち位置的にはHonest Jones辺りに近いでしょうか、向こうは違うけどこちらはそのままRob Wilsonって人を中心とした3ピースバンドで、他に作品があるかは不明。Peter Astor、Frank and Walters、Wallflowers(UK)とか好きな人に。

A. Girl in the Polka-Dot Dress
20061012

Thin Gypsy Thieves / Perfection EP
thin gypsy thieves

レミスパにも収録済みのインディーバンド。92年のリリースで、後期Sarahレーベルのような雰囲気も。ジャケットもちょっとだけそれっぽいし。リズム隊がほんの少しマンチェっぽくて(B面はモロです)、そっちが好きな人の方が受けはよいでしょう。つたない演奏ながらキラキラした青春メロディーで、全体を通してそんなに悪くないです。レミスパで気に入ったら買ってもよいと思います。

20061004

Furthermore / Oh-Ok
furthermore

通販であちこち注文していると、届いたレコードの中に「こんなの頼んだっけ?」ってことがあります。これもそんな1枚で、最初にみたときはBjorkだと思ってしまいました。調べてみるとMatthew Sweetが参加してたとか、メンバーにREMのMichael Stipeの兄弟がいたりとか。ある意味、話題性はありますが、内容はYoung Mable Giantsとも比較されていたらしい普通の女性ヴォーカル。

20060926

Excel / What Went Wrong?
excel

80年作、パワーポップバンドの7"。バンド名も曲名もふざけてます。内容はシンプルでわかりやすい直球系。ストレートなメロディーにサビのコーラスもキャッチー。このジャンルは詳しくありませんが、ある程度ネオアコ系のイベントでもかかるのでクロスオーバーする要素もあると思います。自宅向きではなくて、Explained EmmaやLarksと同列。

20060915

Nightcaps / I Don't Like You
nightcaps

Subpopから突然変異のごとく現れたバンド。同レーベルとしては非常に珍しい音で、気だるい雰囲気に、ジャジーでオールドテイスト。バージョンが違いますが、タイトル曲が収録されているアルバムもCDでリリースされています。あまりギターポップファン向けではないですが、そちらに収録されている"Gambler's Game"等は個人的にはこのシングル曲よりもお勧めで、90年代以降の作品としてはかなりの完成度だと思います。

A. I Don't Like You
20060904

Animal Nightlife / Native Boy
animal nightlife

アルバムとはバージョン違いで、こちらの方が華やかで好きです。ネオアコというよりもサバービア経由でたどり着いたので、自分の中では微妙な位置付け。レコ棚では一応ネオアコの方に入っています。同曲が収録されている1stアルバムはCDでも欲しいけれども意外とCD化されませんね。アルバムとして今聴いても新鮮でありだと思うのですが。

A. Native Boy (Uptown)
20060821