Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー24



Waving at trains / Sylvie

waving at trains

全盛期はPlaying at Trainsにも負けないレアリティーの高さで影すら拝めなかったです。何年か前のMP3.comでの音源を皮切りにレミスパ収録、CD-R流出と今では音源自体は割合入手しやすくなりました。初めて手にした時は、聴く前の過度な期待に対して幾分ズレがあって消化不良でした。ここ最近はPlaying at Trainsのアルバムに呼応するかのように自分内評価急上昇。今となってはとても大切なレコードです。

A. Telling The Stranger
20070314

Ghosts / Your Private Eyes

ghosts

最近までバンド名と作品名が反対だと思っていました。クレジットを見る限り、Sims(たぶん)兄弟の作詞作曲によるオリジナル音源。他に作品があるのかは不明です。パッと聴くと、Kid Sinisterのアルバムに収録されていても違和感のない、saxが素敵な作品。"The Cradle Born"のような突き抜けて良い曲では無いですが、オブスキュア好きには結構アピール出来ると思います。

20070329

Yeah Jazz / She Said

yeah jazz

Cherryred移籍前の12"。初期の作品は色々なレーベルから出してますが、どれも佳曲だと思います。本作はNo Flags Etc., Lucinda Sieger, Sullivansなどと同様、インナースリーブに一連の刻印がある作品。どれも2色刷りだし、時代も80年代後半、そしてレアだが必ずデッドが出回って…何かしら共通項があると思うのですが未解決。その内、別枠で特集を組みたいです。内容は繊細なピアノをアクセントにしつつ牧歌的なほのぼのした感じ。

20070301

Big View / August Grass

big view

ちょっと前にebayにUltra Rareとか書かれて出てましたね。落札されて無かったけど、出品者はDolly MixtureとかGroovy Little Numbersを引き合いに出していました。 ジャケも良くないし、何で持ってるのか良く覚えてないけれど、まあ声質はDolly'sと言えなくも無いけど、ちょっとチープ過ぎる感じでかなり微妙。100円コーナーに平然と並んでいそうですが…。

20070221

Pastels / Wake Up E.P.

pastels

ブートは「基本的に無し派」ですが、これはジャケットが好きなので許してください。"Million Tears"も収録の84,85年のライブ音源。スタジオ録音とは違った弾けっぷりが意外と新鮮です。他にもRamonesのカバーと未発表の"Wake Up"等を収録。収録時期からして正にc86前夜って感じ。近くのレコード屋でずっと売れ残ってたけど、先週行ったら無くなってました。

20070207

Dreamtime, / Cold And Lonely Place,

dreamtime

家の中の「後で聴こうコーナー」より発掘。89年作。SundaysとKilljoysを足したような、透明感のある女性ヴォーカルモノ。このバンドの事を検索すると他にも色々出している模様。残念ながら他の作品まで手を出そうとは思わないですが、内容はそれなりに悪くは無いです。この手の作品は、何年か経って意外と良かったかもと思い、ターンテーブルに載せるも「そうでも無いな…。」の繰り返し。

20070125

V.A. / Get Wise!

v.a.

80年代のフェイク・ジャズ~洒落系を集めたコンピ。時代柄か、ネオアコに近い雰囲気を持っているバンドも多くて、そこからサバービア入門編的な内容。ど真ん中な人は少なくても、割りと好きな人は多いような、間口は広い作品だと思います。正月にDislocation Danceの最近のCDを聴いていたら無性にこれが聴きたくなりました。ここから黄金の7人シリーズのサントラとか流れるのも面白いかも。

20070111

Jaywalkers / Mini LP

jaywalkers

ギリシャ最強ギターポップバンドの単独作品。コンピ収録の1曲目が内容的には頭一つ抜けた感じで、ソフトロック調の2曲目、B面収録のBeatlesカバーも含めジャケットの素晴らしさを裏切らない内容です。日本ではオークションを含め全然無くて、いろいろな人に探してもらいましたが、「ギリシャのレコはギリシャで探せ」の格言通り(?)、ギリシャ人のコレクターに何件か問い合わせたら案外とすんなり発見しました。本国には意外とまだあるそうです。

20070105

Pearlfishers / Sacred

pearlfishers

メンバー内の David Scott は現BMX Banditsのメンバーとしても来日しています。最近のギターポップシーンの中ではそれなりの地位を築いているPearlfishers。本作はそんな彼らの初期12"で、今よりもかなりネオアコ。男気があって熱い音。今とはちょっと雰囲気が違っていてどっちにもそれなりの魅力があります。今の泣きメロの方がやや好き。

20061221

Balance / Russian Train

balance

おそらくこれ1枚しか出していないハズ。タイトル曲が有名ですが、B面も佳作です。静かな雰囲気からだんだんと盛り上がって、サビでの女性コーラスに美しいストリングス、まあ定番な流れですけど…冬にピッタリですよね。いわゆる世間のイメージするネオアコとはちょっと違うと思いますが、Danny Wilsonの冬バージョンってこんな感じかも。

A1. Russian Train
20061210