全盛期はPlaying at Trainsにも負けないレアリティーの高さで影すら拝めなかったです。何年か前のMP3.comでの音源を皮切りにレミスパ収録、CD-R流出と今では音源自体は割合入手しやすくなりました。初めて手にした時は、聴く前の過度な期待に対して幾分ズレがあって消化不良でした。ここ最近はPlaying at Trainsのアルバムに呼応するかのように自分内評価急上昇。今となってはとても大切なレコード。
最近までバンド名と作品名が反対だと思っていました。クレジットを見る限り、Sims(たぶん)兄弟の作詞作曲によるオリジナル音源。他に作品があるのかは不明です。パッと聴くと、Kid Sinisterのアルバムに収録されていても違和感のない、saxが素敵な作品。"The Cradle Born"のような突き抜けてよい曲ではないですが、オブスキュア好きには結構アピールできると思います。
Cherryred移籍前の12"。初期の作品はいろいろなレーベルから出してますが、どれも佳曲だと思います。本作はNo Flags Etc., Lucinda Sieger, Sullivansなどと同様、インナースリーブに一連の刻印がある作品。どれも2色刷りだし、時代も80年代後半、そしてレアだが必ずデッドが出回って…何かしら共通項があると思うのですが未解決。その内、別枠で特集を組みたいです。内容は繊細なピアノをアクセントにしつつ牧歌的なほのぼのした感じ。
ちょっと前にebayにUltra Rareとか書かれて出てましたね。落札されてなかったけど、出品者はDolly MixtureとかGroovy Little Numbersを引き合いに出していました。 ジャケもよくないし、何で持ってるのかよく覚えてないけれど、まぁ声質はDolly'sと言えなくもないけど、ちょっとチープ過ぎで微妙。100円コーナーに平然と並んでいそうですが…
ブートは「基本的になし派」ですが、これはジャケットが好きなので許してください。"Million Tears"も収録の84,85年のライブ音源。スタジオ録音とは違った弾けっぷりが意外と新鮮です。他にもRamonesのカバーと未発表の"Wake Up"等を収録。収録時期からして正にc86前夜って感じ。近くのレコード屋でずっと売れ残ってたけど、先週行ったらなくなってました。
家の中の「後で聴こうコーナー」より発掘。89年作。SundaysとKilljoysを足したような、透明感のある女性ヴォーカルモノ。このバンドを検索すると他にもいろいろ出している模様。残念ながら他の作品まで手を出そうとは思わないですが、内容は悪くはないです。この手の作品は、何年か経って意外と良かったかもと思い、ターンテーブルに載せるも「そうでもないな…」の繰り返し。
80年代のフェイク・ジャズ~しゃれ系を集めたコンピ。時代柄か、ネオアコに近い雰囲気を持っているバンドも多くて、そこからサバービア入門編的な内容。ど真ん中な人は少なくても、割りと好きな人は多いような、間口は広い作品だと思います。正月にDislocation Danceの最近のCDを聴いていたら無性にこれが聴きたくなりました。ここから黄金の7人シリーズのサントラとか流れるのも面白そう。
ギリシャ最強ギターポップバンドの単独作品。コンピ収録の1曲目が内容的には頭一つ抜けていて、ソフトロック調の2曲目、B面収録のBeatlesカバーも含めジャケットの素晴らしさを裏切らない内容です。日本ではオークションを含め全然なくて、いろいろな人に探してもらいましたが、「ギリシャのレコはギリシャで探せ」の格言通り(?)、ギリシャ人のコレクターに何件か問い合わせたら案外すんなり発見しました。本国には意外とまだあるそうです。
メンバー内のDavid Scottは現BMX Banditsのメンバーとしても来日しています。最近のギターポップシーンの中ではある程度の地位を築いているPearlfishers。本作はそんな彼らの初期12"で、今よりもかなりネオアコ寄り。男気があって熱い音。今とはちょっと雰囲気が違っていてどっちにも魅力があります。今の泣きメロの方がやや好き。
おそらくこれ1枚しか出していないハズ。タイトル曲が有名ですが、B面も佳作です。静かな雰囲気からだんだんと盛り上がって、サビでの女性コーラスに美しいストリングス、定番な流れですけど…冬にピッタリですよね。いわゆる世間のイメージするネオアコとはちょっと違うと思いますが、Danny Wilsonの冬バージョンって感じでしょうか。