Review | ネオアコ、ギターポップ レビュー12



Maximum Joy / Stretch

maximum joy

レーベルがRough Tradeなので、世間で言うところのポストロックに属するバンドに決め付けていました。改めて聴いてみるとカッコ良くてビックリ。もともとは、「このレコ探してるんだけど…」「あ、持ってたと思うんで録りましょうか…」で久々に聴いたのですが、他の駄目盤の印象が強かったのかもしれません。キッカケを作ってくれた某氏に本気で感謝。ブリストル・サウンドの原型でダブとも捕らえられるファンキーなジャズ。女性ヴォーカルも最高。フロア受けも良さそう。

20040201

Do It Now! / Pay Later

do it now!

どの位、あるのか分からないけど、Dolly'sによる別プロジェクト。メンバーにPercy Pavilionの名前がありますが、もともとDolly's変名なのでは?イマイチこの辺の線引きできないです。シンセを多用してるのと、ヴォーカルが違うので好き嫌いがあると思いますが、結局、目玉は"Rainbow Valley"のカバー(別ver?)でしょうか。レア度だけならDemonstration Tapes級ですが、間違ってもこちらを先に買わないで欲しいです…。

20040129

Sexlovebusterbaby! / Steve Austin

sexlovebusterbaby!

しばらく音楽雑誌に縁の無い生活。自宅には雑誌はほとんど無いですが、数少ない昔の雑誌を整理してたら米国音楽のDolly Mixture特集を発見。久々に読みふけてたら、この周辺が熱くなりました。これはComing Up Rosesの後でBirdieよりちょっと前にひっそりと出た作品(だったはず)。パンクを経由したルーツ的なA面はまずまずとして、可愛いらしいコーラスにちょっとだけボッサなB面が良いです。Impossiblesの2ndをLucinda寄りにしたような感じ。

20040126

Birdie / Spiral Staircase

birdie

97年1stシングル。ジャケが好きなので彼らはアナログしか買いません。Apricotのベスト盤は中古で買ったのにナンバリング7/1000でちょっと得した気分でした。その作品にはSea Urchinsのカバーが入っていて、この不思議なつながりにちょっぴり感動です。この1stは結局収録されずにいまだに両面ここでしか聴けませんが、あの時から良い意味で変わらないバンド。「元何とかの」って話は割愛しますが、どの時代の作品もそれぞれの良さがある数少ない人たち。

20040125

Inner Dialogue / Friend

inner dialogue

Free Designと並び、ハーモニー・ポップスとして人気の1stに比べると、ジャケットから、まずそうですよね。 できの悪いカバーも何曲か入ってるし、アルバムとしてはイマイチの本2ndですが、数曲は突き抜けていて、それ聴くためだけに持っていても良いと思います。後にソロでオランダからリリースされるB.J.Wardの、そのあまりにも美しい世界観と比べると足元にも及ばないけれども。全く別バンドで考えてあげればこれもアリかなと。

20040120

Mike Sammes Singers / Smooth

mike sammes singers

ジャケットが素晴らしい、英国のコーラスグループの64年作。「イパネマの娘」目当てで購入しましたが、実際はその次に収録されているBachrachのナンバーをソフトロック的アレンジでカバーした曲が素敵過ぎ。アルバム全体を通して少し控えめで、あまりダバダバしてませんが、トゥルトゥル・コーラス?が要所で使われていて、伸びやかなコーラスに軽いボッサタッチ。ソフトロック好きにも十分アピールできる作品です。

20040113

I-Spy Club / Memories Are Made of This

i-spy club

英国発82年物って事しか分からない謎盤7"。タイトル曲はフロア映えしそうなウッ、ハッ!な掛け声にフックの効いた力強いリズムが延々と続く謎なダンスミュージック。正直、こちらは関心が無いですが、全く別バンドかと思う位の誰が聞いても60年代なソフトロック・ボッサのB面にビックリ。他にもう1枚出してるらしいのですが、どっちの路線で出してるのか気になる前に、どこにも無くて困ってます…。

20040110

Somewhere over England / S.O.E

somewhere over england

スペインより12"音源も収録の編集盤も出回ってますが、やはりこちらのジャケが良いですね。シングルに比べて特出した曲が無いけれども、地味ながら味わい深く、いつまでも聴いていける作品。 Playing at Trainsが引き合いに出されるのも部分的に納得ですが、もう少しAOR寄りで、Danny WilsonとかBibleの上位で捕らえています。

20040109

Jeremiahs / Driving into the Sun E.P.

jeremiahs

学生の頃、この手のジャンルに興味を持ち始めた時期に通ってたイベントでよく流れていた曲。当時はなかなか見つからなくて苦労しました。コンピでは本作未収録も何曲か披露していますが、思い出も含めて1曲目が一番好き。初期Primal Screamのキラキラ感をそのままに、もう少しギターポップ寄りにしたような音。12"の方が収録曲が多いのですが、取りあえずタイトル曲が聴ける意味では7"でも良いと思います。

20040105

Playing at Trains / A World without Love

playing at trains

ネオアコに没頭した後の自分内過渡期に、新しい扉を開けてくれた1枚。ある意味この作品に出会ってなければ、ここまでネオアコに夢中になりませんでした。その時の気分でベストソングは入れ替わるけど、いつだって心の中心に存在するバンド。コンピでの別バージョンも含めて、B2のセルフタイトル曲が特に好きです。アカペラ風の優しくもひたすら切ないこの曲は、もう何百回と聴いてるけどいつまでも色あせる事は有りません。心からネオアコが好きな人に聴いて欲しいです。

B2. Playing at Trains
20040102